東京 歌舞伎町「トー横」周辺で 冬休みを前に一斉補導 警視庁

冬休みを前に、中学生や高校生などが集まる場所として知られる東京 歌舞伎町の通称「トー横」周辺で、警視庁が一斉補導を行いました。

通称「トー横」と呼ばれる、東京 新宿区歌舞伎町の中心部にある大型商業ビルの周辺には、4年ほど前から中学生や高校生などが集まるようになり、事件に巻き込まれるケースもあることから警視庁が対策を強化しています。

冬休みを前に、10日夜から11日朝にかけて行われた一斉補導では、警察官などおよそ100人が、路上で集まる若者に声をかけて未成年がいないかを確認したり、トラブルが起きていないか見回ったりしました。

警視庁によりますと、今回の一斉補導では、中高生など合わせて20人を補導したということです。

補導された生徒などは、家庭での虐待などが疑われる場合を除いて原則、保護者に連絡して帰宅させていますが、中には繰り返し戻ってくるケースもあるということです。

こうしたことから警視庁は、心理学の専門知識を持つ「心理職員」が聞き取りを行ったうえで、必要な場合には専門の相談窓口につなぐなど補導したあとの支援にも力を入れているということです。

危機的な状況が指摘される少子化への対策として、東京都の小池知事は、健康な女性が卵子を凍結保存する際の支援策を検討する考えを示しました。

ことしの日本人の子どもの出生数は統計開始以来、初めて80万人を下回る可能性があると指摘されていて、政府は危機的な状況だとしています。

こうした中、小池知事は記者会見で「少子化は大きな問題だ。女性への支援の充実という観点から、将来の選択肢としての卵子凍結について、対応を検討していきたい」と述べ、健康な女性が卵子を凍結保存する際の支援策を検討する考えを示しました。

そのうえで、「来年度予算案に盛り込むぐらいの速さで考えていきたい。日本産科婦人科学会などは後ろ向きと聞いており、どのような形で進められるのかなど、課題を整理したい」と述べました。

卵子の凍結保存について、都は、昨年度から若い世代のがん患者などに費用の助成を行っています。