京王線襲撃「ハロウィーンの渋谷狙っていた」小田急事件で変更か

 

東京都調布市内を走行していた京王線の特急電車内にいた乗客17人が重軽傷を負った事件で、殺人未遂容疑で逮捕された住所・職業不詳、服部恭太容疑者(24)が「当初はハロウィーンの日の渋谷を狙おうとしたが、8月に小田急線の事件が起き、電車の方が確実だと思った」と供述していることが捜査関係者への取材で判明した。警視庁調布署捜査本部は約4カ月前から事件を計画し、小田急事件をきっかけに変更した可能性があるとみている。

    

事件の約1カ月前に上京してからは、消費者金融で借金をしながら東京都八王子市のビジネスホテルに宿泊し、日常的に京王線を利用しながら機会をうかがっていたとみられる。

     

 事件当日の10月31日は、午後5時ごろに京王八王子駅から京王線に乗り、同6時ごろに京王井の頭線渋谷駅の改札を出た。「ハロウィーンを見たくて、30分間くらいうろうろした」という。同6時40分ごろに再び同駅から乗車し、明大前駅で下りの京王線に乗り換え、事件直前の午後7時54分に調布駅から上りの特急電車に乗ったと説明している。

 
事件は31日午後8時ごろ、布田―国領間を走行中の京王八王子発新宿行きの上り特急電車(10両編成)内で発生。服部容疑者は、3号車(前から8両目)の座席に座っていた都内に住む男性会社員(72)の右胸をナイフで刺し、殺害しようとしたとして殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。男性は意識不明の重体だが、一命は取り留めたという。服部容疑者はその後、ライター用オイルとみられる液体をまいて火をつけたとみられ、中学生を含む10~60代の男女16人が煙を吸うなどして軽傷を負った。【最上和喜、鈴木拓也、木原真希】
   

どこで?

 
〒104-0061 東京都中央区銀座5-9-5チアーズ銀座1F
〒104-0061 Tokyo, Chuo City, Ginza, 5 Chome−9−5 銀座 1F チアーズ

コース: Delirium Cafe Ginza.

44歳・大学准教授が「婚活」にハマってわかった、婚活市場の「見えない歪み」

2年間の婚活を経て… Photo by iStock  44歳。最終学歴は国立大学大学院博士課程修了。職業は公立大学准教授。年収は約1000万円。初婚。長男ではあるが母親は妹夫婦と暮らしており、同居の予定は無し。 これが、2018年3月に婚活に臨んだ際の、私のスペックです。 年齢が高いことがマイナスポイントですが、私が高望みや選り好みをしなければ、同年代の結婚相手はすぐ見つかるはず。そう思えるスペックかもしれません。実際、婚活を始めた当初、友人にも同僚にも、結婚相談所の職員にもそういう風に言われ、婚活パーティーと結婚相談所をそれぞれ1年ずつ利用しました。  結果は、2020年3月に結婚相談所を退会し、婚活そのものから撤退しました。この2年の間に200名近い女性の方と出会いの機会がありましたが、交際に至ったのは1名のみ。その方とも、3ヶ月ほどの交際期間の後に、フラれてしまいました。  どれだけ無茶な「高望み」や「選り好み」をしたのか! そう思われるかもしれません。実際、婚活パーティーに参加した最初の半年ほど、結婚相談所に登録した最初の1ヶ月ほどは、いろいろ「高望み」や「選り好み」をしていたことは否定できません。  しかし婚活を始めてすぐに、「これはスペックだけでクリアできるような簡単なものではないぞ」と気づいて、行動を改めました。婚活男性に求められるファッションや会話などのマニュアル本を読み漁って知識を身につける一方で、自分の好みや希望をすべて捨て去り、私に少しでも興味を持っていただけた方には大切に接し、受け入れていこうという態度で臨みました。  その結果が、年下からアラフィフの年上まで、多くの女性に袖にされ続けた連戦連敗の戦績なのです。

 

婚活市場の2つの特徴とは?
ところで、婚活で私が経験した「フラれる」は、日常生活での出会いから交際を目指していく中で経験する「フラれる」とは、全く異質なものでした。参考までに、私が経験した「フラれ」方を列挙してみましょう。  「お見合いで女性側が聞きたいことを質問した後は、私から質問しようが、話題を振ろうが会話を拒否される」  「会話が弾んで仲良くなりLINEで連絡先を交換した後、お礼のメッセージを送っても未読スルーの後にブロックされる」  「婚活パーティーで自己紹介カードを見せた瞬間、趣味が合わないからと罵倒される」  こんな経験を繰り返していく中で、私は婚活という場が通常の出会いと違い、自分を賭け金にして配偶者を探索し、結婚に向けて取引交渉をする「婚活市場」というべき空間であり、ここでは私が経験した「フラれ」方も当然の結果なのだと徐々に気づきました。  この「フラれ」方が生じるメカニズムを理解するために、婚活を支援する企業が作り上げている、婚活市場の持つ2つの特徴を知っておきましょう。  第一の特徴がスペックの可視化です。マッチングアプリ、婚活パーティー、お見合い相手の斡旋など企業の提供する婚活を支援するサービスは様々な形がありますが、一つ共通しているのが、年齢、学歴、職業、年収、趣味といった指標で婚活に臨む男女のスペックを可視化していくことです。  マッチングアプリ、婚活パーティー、結婚相談所を利用するためには、参加者が年齢、学歴、職業、年収、趣味をプロフィールとして提供せねばなりません。この、スペックの可視化によって婚活という空間では、自分の理想とする配偶者の獲得を目指して異性を比較考量することが可能になります。  第二の特徴が出会いの多頻度化です。婚活市場では、短ければ数十秒、長くても一時間程度の時間で、当事者が望む限り無制限に異性と出会うことが可能です。  例えばマッチングアプリの場合ですと、年齢、職業、年収など相手に望むスペックで検索をかければ、一瞬でデータベースから条件に当てはまる候補者の一覧が抽出可能です。婚活パーティーでも結婚相談所でも、本人が望み、会費を払い続ける限り、何度でも出会いの機会を獲得できます。  この婚活市場が持つスペックの可視化と出会いの多頻度化という特徴のもとで、人々は「自分の求める理想の配偶者」を求めて、多くの異性を比較して「選ぶ」、婚活のプレイヤーとなり、独特の力学を生み出していくことになります。